開催にあたって
本シンポジウムは、女性の視点から見て、第3号被保険者制度と異なる女性配慮によって、どのように年金財政見通しが異なるのか、また子どもを持って無職期間が15年、低賃金女性、中程度の賃金の女性など、一定の条件のもとで個人の年金給付が制度設計によりどの程度かわるかをシミュレートし、これを示します。このことで、これからの日本の年金制度のあり方について、国民の関心と議論を高めることを目的としています。
女性と年金については、第3号被保険者制度以外の制度が具体的に議論されたことはほとんどなかったと言えます。しかし今後の労働力不足の中で、女性が原則就業すること、しかし子育て期やケア期は十分に配慮すること、その上で、低賃金に陥りがちな女性が、低賃金でも長く就業したことが報われるような制度を考えてみることの意義は大きいと言えます。女性の活躍と言われていますが、では年金面からはどのようなことを考えていけばいいのか、これはこれから年金に加入する大学生、高校生など未成年者にも、年金その他社会保障に関心を持ってもらう導入テーマとし、さらに、本シンポジウムが第3号にかわる「女性活躍」と整合的な現実の年金制度のオプションを考える一助になれば幸いです。
年金に加入する社会人だけでなく、これから年金に加入して年金を支えることとなる大学生等の参加も期待します。
本シンポジウムは、2015年11月26日に多数のご参加をいただき終了いたしました。現在は論点提示ならびにパネルディスカッションの資料等を公開しております。今後の日本社会を展望する上で、非常に重大な問題の一つであると思いますので、広く皆様にご閲覧いただければ幸いです。
末尾になりましたが、お忙しい中このシンポジウムにご出演賜り、また今般資料の公開をご快諾くださったパネリストの皆様方に厚く御礼申し上げます。
開催概要
- 名称
-
女性と年金
女性活躍と出産育児配慮の在り方を求めて- 開催日時
2015年11月26日（木曜日） 14:00～17:00- 会場
東海大学校友会館（東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階）
講演録・資料
講演録全体版(pdf : 2082kb)- 14:00
- 14:05
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【第1部】論点提示「女性と年金の問題」
論点提示
永瀬伸子（お茶の水女子大学・日本年金学会幹事）
講演録(pdf : 990kb)
当日資料(pdf : 342kb)
当日資料（シミュレーション）(pdf : 511kb)
- （休憩）
- 15:40
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【第2部】パネルディスカッション
パネリスト 永瀬伸子・稲垣誠一・丸山桂・倉田賀世・小野正昭
モデレーター 牛丸聡（早稲田大学政治経済学術院）
パネルディスカッション抄録(pdf : 896kb)
- 17:00
閉会
お問い合わせ
- 日本年金学会事務局
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〒108-0074 東京都港区高輪1-3-13 NBF高輪ビル4F
公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構内
TEL: 03-5793-9411
FAX: 03-5793-9413
担当 岡村
E-mail: info@pension-academy.jp - 日本年金学会について
- 年金制度及びこれをとりまく諸問題に関心を有する研究者や実務家により、科学的かつ実証的な検討を総合的視野の下に進め、よりよき年金制度、より充実した高齢化社会の実現に寄与することをねらいとしています。
当学会の活動にご関心がおありの方は、日本年金学会のWEBサイトをご覧ください。